Turk(ターク)の鉄フライパンが気になるけど、使いこなせるか不安。
この記事では、そんな疑問にお答えします。
- Turk(ターク)の特徴
- 3年使ってみた感想
- シーズニングのやり方
- 使い方やお手入れ方法
この記事を書いた人
鉄フライパンを買うときに、必ず選択肢に入るほど人気のTurk(ターク)。
無骨ながらも愛らしいデザイン、そして焼き料理を圧倒的においしくしてくれるのが人気の秘密です。
今回はタークの鉄フライパンを3年使ったぼくが、特徴やメリット・デメリット、買う前に感じた疑問を体験談を交えながら紹介します。
この記事を読めば、タークの鉄フライパンが自分に合っているかどうかが分かります。
Turk(ターク)で焼くステーキはお店に負けないレベルです。
ドイツ生まれのTurk(ターク)の鉄フライパンの特徴
ぼくが買うときに最初に困ったのが、タークの鉄フライパンは「クラシック」と「ロースト」の2種類があるということ。
レビューをする前に、まずはそれぞれの特徴を簡単にまとめておきます。
「クラシック」は職人が1つ1つ手作りで作っている
ドイツの職人さんが鉄板を何度も叩いて丁寧に仕上げたのがクラシックです。
1枚の鉄板から作っているので、つなぎ目がなく半永久的に使える丈夫さを誇ります。
ローストと比べると厚みがあり、一度温まれば冷めにくく安定した火力で料理ができるのも違いの1つですね。
価格は職人さんの手作りなので、ローストよりも高くなっています。
「ロースト」は工場で作られた量産品
ローストは工場の機械プレスで作られていて、こちらのほうがフライパンは薄くなっています。
また、取っ手部分は溶接でくっつけているので、丈夫さはクラシックに一歩及びいません。
ただし、その分ローストのほうが安いので手に入れやすいというメリットもあります。
クラシックとローストの見分け方は簡単で、クラシックのほうがフライパンが厚いこととローストには油が外側にたまるようにスリットが入っています。
タークの鉄フライパン26cmを3年使ってみたレビュー
クラシックのほうがファンが多いことと一生使えるほどの丈夫さに惹かれて、クラシックの26cmを購入。
我が家は3人家族なので、全員分のおかずが作れてステーキや餃子も焼ける26cmを選びました。
使った感想をメリットとデメリットに分けて紹介します。
メリット
焼き料理が圧倒的においしくなる
タークの鉄フライパンは蓄熱性に優れているから、熱ムラもなく食材を入れて温度が下がってしまうということもありません。
とくに肉料理などは外はカリッと、中は肉汁たっぷりジューシーに仕上がります。
テフロン加工のフライパンでうまく焼くのが難しい肉厚なステーキも、タークの鉄フライパンならお店に負けないレベルでおいしく焼けます。
家族や友人に振る舞うと「お店のステーキやん!」と褒められます。
デザインがよくて料理が楽しくなる
何とも言えない素敵なデザインで、使うたびに心が踊ります。
フライパンは料理で使うことが多いから、なるべく自分のお気に入りを使いたいですよね。
あと取っ手の先がクルンと丸まっていて、棚などに引っ掛けることができるのも便利で気に入っています。
100年使える丈夫さ
届いたその日から使い倒して3年ですが、ヘタリなどは全くありません。
キャンプにも持っていってハードに使っているのですが、本当に頑丈です。
まさに頼りになる相棒って感じですね。
デメリット
重くて炒めもので振ったりするのは大変
ぼくが持っている26cmの鉄フライパンでも重さは1.6キロあります。
テフロン加工のフライパンと比べると約2倍ほどの重さ。
野菜炒めなどフライパンを振る料理だと重くてかなり大変です。
値段が高い
テフロン加工のフライパンは3000円ほどで買えますが、タークの鉄フライパン(クラシック)はいちばん安い18cmでも定価14000円します。
並行輸入品などを買えばもう少し安く済みますが、それでも4倍以上の値段。
ドイツの職人さんが1つ1つ手作りで作っている都合上、仕方ないのかもしれませんが気軽には買えない金額ですよね。
ただ、テフロン加工のフライパンの寿命は2年ほどなので、買い替えなども含めると長い目で見るとタークの鉄フライパンのほうがお得という考え方もできます。
手入れが必要
鉄フライパンは水分に弱いので、手入れをしてあげる必要があります。
ただ、買う前は「なんだか面倒くさそうだな」と思っていましたが、やってみると意外と楽チンなので今では負担に感じていません。
手入れの方法は後で解説しますが、基本的には汚れを落として水分を飛ばすだけなのでそれほど手間はかからないですね。
買って最初にやるシーズニングは意外と簡単
タークの鉄フライパンは買った状態だと、出荷時に塗った食用オイルが表面に付いていて使えません。
これをきれいに取り除いて、焦げ付かないように表面をなめらかにするのがシーズニングです。
やったことがないと難しいように感じますが、やってみるとすっごく簡単でした。
- 金たわし
- クリームクレンザー
- 野菜くず
- 塩 大さじ2
- サラダ油
クリームクレンザーと金たわしを使って、鉄フライパンの内側と外側をしっかりこすります。
こすると右の写真のように泡が灰色になります。
気になる方はこの工程を2回くらいやってください。
水気を拭いたあとに鉄フライパンを火にかけて水分を完全に飛ばします。
そのあとに油(底から1cmくらい)、塩と野菜くずを入れて弱火で10分ほど炒めます。
こうすることで鉄臭さを取り除くことができます。
木べらなどを使って鉄フライパンのふちまで油をなじませておきましょう。
炒め終わったら炒めた野菜くずと油を捨てて、ぬるま湯で洗い流します。
あとは再び火にかけて水分を飛ばしたら、ペーパータオルで油を塗って完了です。
使う前の油返しで焦げ付きをなくす
使う前に油返しをすることで焦げ付きを防ぐことができます。
- 中火で鉄フライパンを1分ほど温める
- お玉一杯ほどの油を入れて、全体に油を広げる(内側の側面にも)
- 油がなじんだら火を消して、油ポットに油を入れる
使う油の量は一般的に100ccと言われていますが、我が家は油がもったいないので30-50cc(大さじ2-3杯)でやっています。
油返しのポイントは鉄フライパンをしっかり温めて油をなじませることと、内側の側面にもしっかり油をまわすことですね。
こうやって油の膜をしっかりと付けてあげると、調理で落ちないほど焦げるということはほとんどありません。
「こんなに油を使うと、油を取りすぎてしまうのでは!?」と思いますよね。
でも、実際はオイルポットにほとんどの油が入るので、フライパンに残るのは1g(小さじ2杯)くらい。
むしろ油が足りなくて追加する必要があるほどです。
焦げ付かないようにするには油返しが大切です。
調理はしっかり温めてから
油返しをしたら強火にして、フライパンから煙が出る一歩手前くらいまで温度を上げます。
温度が上がりきったら中火〜弱火にして調理開始です。
きちんと温度を上げておくことで鉄フライパンの温度が安定するので、調理中に火力を気にしなくて済みます。
使ったあとの手入れ
使い終わったら冷めないうちにぬるま湯を入れて、たわしでこすりましょう。
鉄フライパンは熱いので、柄付きのたわしがおすすめです。
もし取れない汚れや焦げがある場合は、水を100ccほど入れて沸騰させてからたわしでこするとペロッと落ちます。
洗い終わったら、水気を拭きつつ火にかけて水分を完全に飛ばしておきましょう。
2-3回に一度は油を塗って保管すれば、錆びることはありません。
【つけ置きはダメ】
鉄フライパンは水分には弱いので、使ったあとに洗わずに放置や水のつけ置きをすると錆びてしまいます。使ったあとは、なるべく早く洗ってあげてください。
洗剤は使ってもOK
洗剤で洗わないと汚れが気になるという方もいますよね。
よく聞くのが「鉄のフライパンは水だけで洗う。洗剤はダメ」という話。
個人的には基本的に洗剤は使わなくても汚れは落ちますが、使っても大丈夫です。
洗剤で軽く洗う適度では表面の油が落ちてしまうということはほとんどありません。
ただ、使う洗剤は中性洗剤のみです。
酸性の洗剤や塩化物を含んだ溶液を使うと、錆が出やすくなるので気をつけてください。
取れない汚れや焦げがある
こういう場合は重曹を使いましょう。
鉄フライパンに重曹と水を入れて10分ほど沸騰させれば、だいたいの焦げは取れます。
取れない焦げは重曹をペースト状に溶いてこすってみてください。
それでも落ちない焦げの場合は金たわしや荒めのサンドペーパーでゴリゴリ削ります。
鉄フライパンは頑丈なので紙やすりや金たわしを使っても大丈夫です。
油返しや手入れで使う油は植物油がおすすめ
「使う油は何がいいのか?」
鉄フライパンを使い始めたときは分からなかったのですが、今はサラダ油やキャノーラ油などの植物油を使っています。
使い始めの頃はオリーブオイルを使っていたのですが、結果的にベタつきが残ってダメでした。
調べてみるとオリーブオイルは乾燥しない油(不乾性油)なので、油の膜がうまくできないようです。
これは油返しや手入れの話なので、調理自体にオリーブオイルは使えます。
蓋を買うなら実物を見ながら
蓋があると油が飛び散らないし、作れる料理の幅の広がるので購入を決意!
でも、ネットでサイズの合いそうな蓋を買ったら全く合いませんでした(涙)。
じつは、タークの鉄フライパン(クラシック)は1つ1つ手作りで作られているので、サイズが均一ではないことがあるんです。
なので、サイズが合いそうでも、実際に合わせてみるとピッタリはまらないということが起きます。
蓋を買うなら、鉄フライパンを持って店舗まで行って実際に合わせてみたほうがいいです。
ぼくはニトリに行って、鉄フライパンより一回り小さい24cmのガラス蓋を買いました。
お値段なんと499円!すごいぞ、ニトリ。
よくある疑問
買う前にぼくが疑問に思ったことや知り合いに聞かれることをまとめてみました。
取っ手は熱くならないの?
取っ手は長いので、よっぽどフライパンに近いところを持たない限り熱くありません。
IHでは使える?
IH対応です。
鉄フライパンを使えば、IHのやや物足りない加熱力を補って焼き料理などもカリッと仕上がります。
また、鉄フライパンを振ったり揺すったりすることはないので、天板が傷つくことも少ないです。
どのサイズを選べばいいの?
タークの鉄フライパンはサイズが18-33cmまであります。
フライパンは小さくても大きくても使いづらいので、自分に合ったサイズを選んでおきたいところです。
1人暮らしから4人家族に焦点を当ててサイズを紹介します。
サイズ(重さ) | 用途 |
---|---|
20cm(0.9kg) | 目玉焼き2個 ちょっとした調理 |
22cm(1.1kg) | 1人向け 1-2人分のパンケーキ |
24cm(1.3kg) | 2人向け ちょっと物足りないかも |
26cm(1.4kg) | 2−3人向け ステーキや餃子が焼ける |
28cm(1.5kg) | 3人向け 大きなステーキが焼ける |
30cm(1.8kg) | 3-4人向け 大きいけどかなり重い |
ぼくは26cmを買いましたが、3人家族(大人2人、子ども1人)でちょうどいいですね。
28cmでもよかったかなと思っています。
ちなみにサイズは鉄フライパンの直径なので、実際に料理をするときに使う底は6-7cmほど小さいです。
キャンプで使えるか?
ぼくはキャンプでも使っていますが、焚き火の高温に耐えられる丈夫さなので気に入っています。
見た目もアウトドアにぴったりですし。
使ったあとに外に出しっぱなしにしておくと、朝露で錆びる可能性があるので必ずテントにしまうようにしています。
並行輸入品に偽物の心配はないの?
調べた限りでは並行輸入品で偽物をつかまされたという話はありませんでした。
ぼくはアマゾンの並行輸入品を買いましたが、もちろん本物が届きました。
並行輸入品は正規代理店以外の流通ルートなので心配は残りますが、個人の感想としては大丈夫だと思っています。
Turk(ターク)の鉄フライパンでおいしい料理を作る
タークの鉄フライパンの体験談やメリット・デメリット、手入れの仕方について紹介しました。
焼き料理をワンランク上の味にしてくれることとデザインのよさで、買ってから3年経った今でもほぼ毎日使うほど愛用中。
日々の手入れも使ったらサッと洗ってコンロで水分飛ばすだけで、それほど手間には感じていません。
たしかに値段は高めですが、一生使えることと満足度の高さを考えると買ってよかったです。
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